僕の姫~ちっぽけな勇気~
「う…うん。」


遠いってどういうこと?


…って、聞きたかった。


でも、なんとなく聞いてはいけない気がした。


「光輝。」


「ん?」


「部活頑張って♪」


そう言って、知世ちゃんは教室を出た。


最後の笑顔は怒りじゃなくて作り笑顔。


僕…気づかない間に、なんかしちゃったのかな…。



知世ちゃん…

1つだけ言えることがあるよ。


知世ちゃんが近くにいて嫌なことなんて絶対ない。


知世ちゃんがいるだけで…

僕は笑顔になれるんだから…。


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