ホスト前線上昇中
人の弱みに付け込むなんて、
最低!!
──バシッ!
「あんたなんか大っ嫌いよ!」
彼の左頬を昨日より思いっきりひっぱたいていた。
その証拠に右手がジンジンしてる。
「……流石に今日のはキイたぁ」
叩かれた後が赤くなっていて、見るからに痛そうだ。左手でその部分を軽く押さえる仕草が痛さを物語っている。
「恋愛はゲームじゃない」
彼の手から離れた写真を拾い破く。
「……」
「人を好きになるってことはそんな簡単じゃないのよ」
「……渉」
「写真を公開したければ勝手にすれば。その代わりあんたのこと一生呪ってやるんだから」
データを所有されている限り、いくら写真を破いてもムダってことくらいは分かっている。
「フフッ」
写真を破かれて怒るかと思いきや、美由紀は笑みを浮かべて見せた。
「何が可笑しいの?」
「俺のこと二回も平手打ちしておまけに説教してきたのはお前が初めてだからさ」
「嫌いになっていいわよ。その方が有り難いわ」
「寧ろ、その逆。すごく好きになったよ」
……コイツとの闘いはまだまだ続きそうだ。
最低!!
──バシッ!
「あんたなんか大っ嫌いよ!」
彼の左頬を昨日より思いっきりひっぱたいていた。
その証拠に右手がジンジンしてる。
「……流石に今日のはキイたぁ」
叩かれた後が赤くなっていて、見るからに痛そうだ。左手でその部分を軽く押さえる仕草が痛さを物語っている。
「恋愛はゲームじゃない」
彼の手から離れた写真を拾い破く。
「……」
「人を好きになるってことはそんな簡単じゃないのよ」
「……渉」
「写真を公開したければ勝手にすれば。その代わりあんたのこと一生呪ってやるんだから」
データを所有されている限り、いくら写真を破いてもムダってことくらいは分かっている。
「フフッ」
写真を破かれて怒るかと思いきや、美由紀は笑みを浮かべて見せた。
「何が可笑しいの?」
「俺のこと二回も平手打ちしておまけに説教してきたのはお前が初めてだからさ」
「嫌いになっていいわよ。その方が有り難いわ」
「寧ろ、その逆。すごく好きになったよ」
……コイツとの闘いはまだまだ続きそうだ。