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「……その言葉信じていいんだな」
「もちろん。そっちこそ、約束だからね!」
「分かってるよ」
美由紀……?
彼は何かを思い出しているように見えた。
「戻るきっかけを探していたのかもしれないな」
「えっ……?」
「まさか自分がケガするなんて思ってもみなかったから……。治ってまた走れるようになっても、その間のブランクは消せない。だから負けた時の受け止めができなかった。勝てる自信が自分になかったんだ。情けないよな」
「そんなことない!!」
「……渉」
「自信を無くすのは仕方のないことだと思う。でも諦めたらそこで終わり。美由紀には才能あるんだからさ、自分を信じて……ねっ!」
「やっぱり、お前は変わってるよ……俺に手を上げている時点で今までのヤツとは違うと思っていたけどな」
「もぅ〜何よその言い草!」
「……ありがとう」
いきなり素直になられると調子狂うんだよな〜。
しかもその、時折見せる悪魔の天使のような微笑みに弱い……かも。
美由紀は……私のことどう思っているんだろう──。
言葉では好きだとか平気で言ってくるけど。
本心は──?
やっぱり『ゲーム』なの?
……もしそうだったとしてもがっかりするようなことじゃない。
初めから分かっているんだもの──。
これは『ゲーム』の恋だって。
「……どうした?」
「ううん、なんでもない」
悟られないように笑顔で返す。
「じゃあ、これは付き合うことになった記念と勇気付けてくれたお礼」
何のことだか分からなかったけれど、それが理解できたのはわずかその三秒後──。
二度目のkiss。
彼の口唇の感触がいつまでも消えなかった。
「もちろん。そっちこそ、約束だからね!」
「分かってるよ」
美由紀……?
彼は何かを思い出しているように見えた。
「戻るきっかけを探していたのかもしれないな」
「えっ……?」
「まさか自分がケガするなんて思ってもみなかったから……。治ってまた走れるようになっても、その間のブランクは消せない。だから負けた時の受け止めができなかった。勝てる自信が自分になかったんだ。情けないよな」
「そんなことない!!」
「……渉」
「自信を無くすのは仕方のないことだと思う。でも諦めたらそこで終わり。美由紀には才能あるんだからさ、自分を信じて……ねっ!」
「やっぱり、お前は変わってるよ……俺に手を上げている時点で今までのヤツとは違うと思っていたけどな」
「もぅ〜何よその言い草!」
「……ありがとう」
いきなり素直になられると調子狂うんだよな〜。
しかもその、時折見せる悪魔の天使のような微笑みに弱い……かも。
美由紀は……私のことどう思っているんだろう──。
言葉では好きだとか平気で言ってくるけど。
本心は──?
やっぱり『ゲーム』なの?
……もしそうだったとしてもがっかりするようなことじゃない。
初めから分かっているんだもの──。
これは『ゲーム』の恋だって。
「……どうした?」
「ううん、なんでもない」
悟られないように笑顔で返す。
「じゃあ、これは付き合うことになった記念と勇気付けてくれたお礼」
何のことだか分からなかったけれど、それが理解できたのはわずかその三秒後──。
二度目のkiss。
彼の口唇の感触がいつまでも消えなかった。