ホスト前線上昇中
迷い
「ふ~ん。それで付き合うことになったんだ、村瀬君と」
昼休み。
私は深雪と珠希から尋問を受けている。何故このような経緯になったのか、それは『朝の光景』を見られてしまっては弁解する余地もなかったとでも言っておこう。
「わぁぁ~っ、しぃ──!珠希ってばぁ~!声デカいよ」
「隠すことじゃないでしょ、どーせみんなに広まるんだから」
……そうは言っても、やっぱり照れ臭い。
改めて人から「付き合っている」と認識されることで自分もそうだったんだと思い知らされる。
認めたくないとかではない。これでよかったのかと何度も心の中で尋問していたから──。
「いいなぁ~羨ましい!なんたってあの村瀬君だもんね」
深雪の声のトーンもいつもより高い。
「そんなことないよ」
「……渉」
みんなが思っているほどいいもんじゃない。
それにまだよく分からないんだ。
お互いがそれぞれをどう思っているのか──。
昼休み。
私は深雪と珠希から尋問を受けている。何故このような経緯になったのか、それは『朝の光景』を見られてしまっては弁解する余地もなかったとでも言っておこう。
「わぁぁ~っ、しぃ──!珠希ってばぁ~!声デカいよ」
「隠すことじゃないでしょ、どーせみんなに広まるんだから」
……そうは言っても、やっぱり照れ臭い。
改めて人から「付き合っている」と認識されることで自分もそうだったんだと思い知らされる。
認めたくないとかではない。これでよかったのかと何度も心の中で尋問していたから──。
「いいなぁ~羨ましい!なんたってあの村瀬君だもんね」
深雪の声のトーンもいつもより高い。
「そんなことないよ」
「……渉」
みんなが思っているほどいいもんじゃない。
それにまだよく分からないんだ。
お互いがそれぞれをどう思っているのか──。