ホスト前線上昇中
「さっきの話の続きだけどさ」
一時間目と二時間目の間の休み時間。
先程の美由紀の問い掛けが、具体的な内容を残し中途半端のままだった。気になっていたのは学だけじゃない。
「続き?」
「おいおい、トボける気か?自分で言っておきながら、それはねぇだろ」
「ああ、悪い、悪い。最近退屈だからさ~久しぶりに面白いことねぇかなって思ってさ」
「確かに俺たち内部生組には、高校生活も中学の延長みたいなもんだからな。しかもクラスは男ばっかりだし。つまんねぇよな」
学は教室全体を見回す。流石に『ホストクラス』、目に映るは男のみ。
「だからさ俺が一週間でアイツをおとせるかどうか賭けないか?」
「アイツ?」
「そう……杉原渉っていうルームメイトの女だ」
「ふ──ん。やけに自信たっぷりって感じだな」
彼はいつにもまして慎重になっている美由紀の表情から余裕すら感じていた。
「今に始まったことじゃねぇだろ」
「そうだな……麻理ちゃんだっけ?あの子もかわいかったよなぁ」
「俺にとっての恋愛は『ゲーム』、遊びなんだよ」
女心を弄ぶことも彼にとっては当たり前の感覚。
人は誰かを愛することなんてありえない。
「おっ!相変わらずのプレイボーイ発言!俺としては本気で人を好きなったお前の姿を見てみたいんだが」
「よく言うよ、お前だって俺と同じようなもんだろ。賭け……やりたくないならいいんだぜ」
「分かったよ、その話ノってやるから。で、賭けるものは?」
「昼飯代、一ヶ月分」
一時間目と二時間目の間の休み時間。
先程の美由紀の問い掛けが、具体的な内容を残し中途半端のままだった。気になっていたのは学だけじゃない。
「続き?」
「おいおい、トボける気か?自分で言っておきながら、それはねぇだろ」
「ああ、悪い、悪い。最近退屈だからさ~久しぶりに面白いことねぇかなって思ってさ」
「確かに俺たち内部生組には、高校生活も中学の延長みたいなもんだからな。しかもクラスは男ばっかりだし。つまんねぇよな」
学は教室全体を見回す。流石に『ホストクラス』、目に映るは男のみ。
「だからさ俺が一週間でアイツをおとせるかどうか賭けないか?」
「アイツ?」
「そう……杉原渉っていうルームメイトの女だ」
「ふ──ん。やけに自信たっぷりって感じだな」
彼はいつにもまして慎重になっている美由紀の表情から余裕すら感じていた。
「今に始まったことじゃねぇだろ」
「そうだな……麻理ちゃんだっけ?あの子もかわいかったよなぁ」
「俺にとっての恋愛は『ゲーム』、遊びなんだよ」
女心を弄ぶことも彼にとっては当たり前の感覚。
人は誰かを愛することなんてありえない。
「おっ!相変わらずのプレイボーイ発言!俺としては本気で人を好きなったお前の姿を見てみたいんだが」
「よく言うよ、お前だって俺と同じようなもんだろ。賭け……やりたくないならいいんだぜ」
「分かったよ、その話ノってやるから。で、賭けるものは?」
「昼飯代、一ヶ月分」