ホスト前線上昇中
一方そんなこととも知らずにいる渉は――。
「今日も一日長かったなぁ~」
ふぁぁぁ~と両手を上げて伸びをする。
やっと終わった六時間目、まだ慣れない学校の授業は神経的に疲れる。
「渉、放課後どうするの?部活とか決めた?」
「うんにゃ、まだ。……み、柳谷さんは?」
『みゆき』と呼ぶのには少し抵抗がある。
「深雪でいいのに――、私は陸上部に入ろうかなって思っている。中学からハイジャンやってたから」
「そっか……私は何やろうかなぁ」
「中学の時は?」
「バレーボールやってた。でも団体球技って苦手で……私は個人プレーの方が向いてるみたい」
「だったら一緒に陸上やろうよ!」
「うん……そうだね。短距離には自信あるから、考えてみる」
渉は鞄を持つと席を立った。
「今日はどうするの?」
「寮に戻るよ。そう言えば深雪のルームメイトって誰?」
呼んでみれば意外と抵抗ないかも。
「C組の保岡珠希って子よ」
「珠希と同室なんだぁ~いいなぁ。因みにね、珠希は私と中学の時からの親友なんだ」
「そうなんだ!だったら遊びにおいでよ!私たちは五二二号室だから」
「うん!」
「渉……くれぐれも気を付けてね。あなたのこと嫉んでいるヤツらが居るってことを忘れないように」
彼女はとても優しくていい子だ。
これから仲良くしていけそうなそんな予感がする……。
「ありがと」
「今日も一日長かったなぁ~」
ふぁぁぁ~と両手を上げて伸びをする。
やっと終わった六時間目、まだ慣れない学校の授業は神経的に疲れる。
「渉、放課後どうするの?部活とか決めた?」
「うんにゃ、まだ。……み、柳谷さんは?」
『みゆき』と呼ぶのには少し抵抗がある。
「深雪でいいのに――、私は陸上部に入ろうかなって思っている。中学からハイジャンやってたから」
「そっか……私は何やろうかなぁ」
「中学の時は?」
「バレーボールやってた。でも団体球技って苦手で……私は個人プレーの方が向いてるみたい」
「だったら一緒に陸上やろうよ!」
「うん……そうだね。短距離には自信あるから、考えてみる」
渉は鞄を持つと席を立った。
「今日はどうするの?」
「寮に戻るよ。そう言えば深雪のルームメイトって誰?」
呼んでみれば意外と抵抗ないかも。
「C組の保岡珠希って子よ」
「珠希と同室なんだぁ~いいなぁ。因みにね、珠希は私と中学の時からの親友なんだ」
「そうなんだ!だったら遊びにおいでよ!私たちは五二二号室だから」
「うん!」
「渉……くれぐれも気を付けてね。あなたのこと嫉んでいるヤツらが居るってことを忘れないように」
彼女はとても優しくていい子だ。
これから仲良くしていけそうなそんな予感がする……。
「ありがと」