トリプレ
 翌日は机の中にゴミが入っていた。よくあるパターン。
「ほんっとに許せない。こーゆーの一番嫌いなんだよ、俺は。」
 紘貴は私の分まで怒っていた。どっちかっていうと、モテるお前が悪い。
「瑞穂…大丈夫?」
 昼休みに恵那は図書館に向かう私を捕まえて聞いた。恵那もこの嫌がらせを知っているようだ。
「あのさぁ、私が紘貴と付き合ってるって勘違いされてるみたいなんだよね。」
「…そうなんだ。私は瑞穂の味方だから辛かったら言ってね。」
「ありがとう。今の所大丈夫だから。」
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