トリプレ
長女 明日香の無力
学校祭がやってきた。うちのクラスは喫茶店。といっても、ドーナツとドリンクしかメニューはないけど。
「当番まで自由だからさ、どっか見に行こうよ。」
スズカが誘ってくれた。
「え?彼氏はいいの?」
「いいの、いいの。」
いつからか私との時間を多くしてくれるようになった。どうしたんだろう?彼氏と喧嘩でもしたのかな?
廊下には泉がいた。窓から外を見下ろしてボーッとしてる。
あれから、泉とは話していない。無視してるわけじゃないけど、特に話す事もないし。出来れば話したくないけど。
「おい、明日香。」
なのに泉に声を掛けられた。返事はしないで振り返る。
「ちょっと…」
泉は手招きしてくる。行きたくないなぁ…。また脅されるんだろうな。
スズカに肩を押され、仕方なく泉に近付いた。
「この前の事は謝る…。」
謝ったってどうしようもないじゃん。
「お詫びとして、奢るからさあっちにちょっと行かないかな~みたいな。」
「別にいい。」
「おい待てコラ!」
ヒィィ!キレた!
「あ…ごめん。い…今のは怒ったわけじゃねーから。」
嘘だ!めっちゃキレてたじゃん!
「頼むからあっち行こう、な?」
「スズカと一緒に行く約束だし…。」
「バカ、気を遣えよ。あいつだって彼氏いんだろ?本当は彼氏といたいに決まってんべや。」
「…。」
やっぱりそうかな。私って地味に邪魔?
「当番まで自由だからさ、どっか見に行こうよ。」
スズカが誘ってくれた。
「え?彼氏はいいの?」
「いいの、いいの。」
いつからか私との時間を多くしてくれるようになった。どうしたんだろう?彼氏と喧嘩でもしたのかな?
廊下には泉がいた。窓から外を見下ろしてボーッとしてる。
あれから、泉とは話していない。無視してるわけじゃないけど、特に話す事もないし。出来れば話したくないけど。
「おい、明日香。」
なのに泉に声を掛けられた。返事はしないで振り返る。
「ちょっと…」
泉は手招きしてくる。行きたくないなぁ…。また脅されるんだろうな。
スズカに肩を押され、仕方なく泉に近付いた。
「この前の事は謝る…。」
謝ったってどうしようもないじゃん。
「お詫びとして、奢るからさあっちにちょっと行かないかな~みたいな。」
「別にいい。」
「おい待てコラ!」
ヒィィ!キレた!
「あ…ごめん。い…今のは怒ったわけじゃねーから。」
嘘だ!めっちゃキレてたじゃん!
「頼むからあっち行こう、な?」
「スズカと一緒に行く約束だし…。」
「バカ、気を遣えよ。あいつだって彼氏いんだろ?本当は彼氏といたいに決まってんべや。」
「…。」
やっぱりそうかな。私って地味に邪魔?