トリプレ
体育館に相良君と妹がいた。
ずっと入院してるっていうから、てっきり車椅子なのかと思っていたけど、立って歩いていた。だけど、やっぱり健康的には見えない。肌も白くて小柄。呼吸もヒューヒューと苦しそうにしている。本当に大丈夫なんだろうか?
「相良由衣です。」
由衣ちゃんは丁寧に頭を下げた。その仕草、相良君に似ている。よく見れば目元もそっくり。本当に兄妹なんだぁ。
「私は龍神琉璃。」
「あっ私は龍神明日香。」
瑞穂は自己紹介をしなかった。もう会っていたんだろう。
「すごい。本当に似ているんですね。」
由衣ちゃんは優しく笑った。その笑顔が相良君にそっくりでドキッとした。
「お兄ちゃんから、面白い三つ子がいるってずっと聞いてたんです。」
『面白い?』
三つ子パワー全開。見事に3人かぶった。
「だって面白いじゃん。」
それって私も面白いって事?そんなに話した事ないのに…。でも印象に残ってるって事か。
由衣ちゃんは、教室が見たいと言った。本当なら中学1年生なんだって。この学校に通うハズだったのだ。だけど、病気で学校には通えないでいる。
そーゆー子がいるのはテレビでよく見る。でも実際にそんな子に接したのは初めてだ。私達にとって当たり前の生活が、由衣ちゃんにとっては夢なのだ。それを思い知らされて、自分がなんて幸せ者なんだろうと思った。
ずっと入院してるっていうから、てっきり車椅子なのかと思っていたけど、立って歩いていた。だけど、やっぱり健康的には見えない。肌も白くて小柄。呼吸もヒューヒューと苦しそうにしている。本当に大丈夫なんだろうか?
「相良由衣です。」
由衣ちゃんは丁寧に頭を下げた。その仕草、相良君に似ている。よく見れば目元もそっくり。本当に兄妹なんだぁ。
「私は龍神琉璃。」
「あっ私は龍神明日香。」
瑞穂は自己紹介をしなかった。もう会っていたんだろう。
「すごい。本当に似ているんですね。」
由衣ちゃんは優しく笑った。その笑顔が相良君にそっくりでドキッとした。
「お兄ちゃんから、面白い三つ子がいるってずっと聞いてたんです。」
『面白い?』
三つ子パワー全開。見事に3人かぶった。
「だって面白いじゃん。」
それって私も面白いって事?そんなに話した事ないのに…。でも印象に残ってるって事か。
由衣ちゃんは、教室が見たいと言った。本当なら中学1年生なんだって。この学校に通うハズだったのだ。だけど、病気で学校には通えないでいる。
そーゆー子がいるのはテレビでよく見る。でも実際にそんな子に接したのは初めてだ。私達にとって当たり前の生活が、由衣ちゃんにとっては夢なのだ。それを思い知らされて、自分がなんて幸せ者なんだろうと思った。