トリプレ
放課後は合唱コンクールの練習とか出し物の準備とかで、忙しくなった。当然、講習もしばらくお休み。
うちのクラスはカジノをする予定。といっても本物のお金はかけない。勝ったら景品がもらえる程度のものだ。
実は私は暇だ。何もする事がないのだ。正確に言えば、何をしたらいいかわからないのだ。クラスに溶け込めないのは、ある意味自由が与えられてる感じだな。
「瑞穂、突っ立ってないで手伝ってよ。」
紘貴に声を掛けられ、地味に気まずいけど手伝う事にした。仕事を与えてくれた方が助かる。
「何すればいいの?」
「これ、組み立てて。」
入り口の看板のようだ。
「大工仕事じゃん。」
「得意でしょ?」
「得意じゃねーよ。」
結局、やりますけどね。実は得意ですけどね。
「瑞穂ってたくましいなぁ。」
紘貴に言われた。急に恥ずかしくなってきた。
「女の子にたくましいとか言うか?フツー。」
「女の子って…自分で言ってて恥ずかしくない?」
私って、女に見られてないのか…。へこむなぁ…って、へこむな自分!いいじゃんか、たくましい?上等じゃ!紘貴は友達、紘貴は友達。
「じゃあ、それ頑張ってね。」
え?置いてけぼり?ちょっと待って。行くな、紘貴。
「こ、紘貴。」
「ん?」
やべー。呼んだはいいが、言う事ねぇ。
「あ。学祭の日、家族来るの?」
「…さぁ?来ないと思う。」
「忙しいんだっけ、紘貴の家族。じゃあさ、妹呼んだら?」
「え?」
「体の調子が良かったらでいいんだけど…学校来たいんじゃないかなぁとか思って。」
「そっか。うん、聞いてみるよ。」
うちのクラスはカジノをする予定。といっても本物のお金はかけない。勝ったら景品がもらえる程度のものだ。
実は私は暇だ。何もする事がないのだ。正確に言えば、何をしたらいいかわからないのだ。クラスに溶け込めないのは、ある意味自由が与えられてる感じだな。
「瑞穂、突っ立ってないで手伝ってよ。」
紘貴に声を掛けられ、地味に気まずいけど手伝う事にした。仕事を与えてくれた方が助かる。
「何すればいいの?」
「これ、組み立てて。」
入り口の看板のようだ。
「大工仕事じゃん。」
「得意でしょ?」
「得意じゃねーよ。」
結局、やりますけどね。実は得意ですけどね。
「瑞穂ってたくましいなぁ。」
紘貴に言われた。急に恥ずかしくなってきた。
「女の子にたくましいとか言うか?フツー。」
「女の子って…自分で言ってて恥ずかしくない?」
私って、女に見られてないのか…。へこむなぁ…って、へこむな自分!いいじゃんか、たくましい?上等じゃ!紘貴は友達、紘貴は友達。
「じゃあ、それ頑張ってね。」
え?置いてけぼり?ちょっと待って。行くな、紘貴。
「こ、紘貴。」
「ん?」
やべー。呼んだはいいが、言う事ねぇ。
「あ。学祭の日、家族来るの?」
「…さぁ?来ないと思う。」
「忙しいんだっけ、紘貴の家族。じゃあさ、妹呼んだら?」
「え?」
「体の調子が良かったらでいいんだけど…学校来たいんじゃないかなぁとか思って。」
「そっか。うん、聞いてみるよ。」