トリプレ
修学旅行3日目。札幌の続きと小樽。
相変わらず独り散策。大宮恵那はみんなで行こうと言ってくれたけど今日も遠慮した。
あれから大宮恵那は、こっそりお菓子をくれたり、こっそり話し掛けてくれるようになった。独りにさせないように気遣ってくれてるんだろう。だけど無理にみんなの輪に入れようとしないのは助かる。
オルゴールの店には、所狭しとオルゴールが並んでいた。触ったら壊れそうなくらい繊細なガラスの物やフランス人形のような物まである。お土産に買っていこう。
店の奥に進むと紘貴が独りでオルゴールを見ていた。今回は私から声を掛けてみるか。
「紘貴。」
「おぅ、瑞穂か。」
「お土産?」
「うん。どれにしようか迷ってんだ。」
「こんなにあるもんね。誰に買うの?お母さん?」
「いや…妹に。」
「へぇ~、妹いるんだ。」
「うん。」
…。なんか今日の紘貴は元気ないような。
「妹は何歳?」
「もうすぐ13かな。」
「じゃあ中1かぁ。」
1年生にも転校生が来たって事だな。全然気が付かなかった。
「紘貴の妹なら明るく元気なクラスのムードメーカーって感じ?」
「さぁ?どうだろうね。…もういいよ、妹の話は。」
あれ?もしかして兄妹仲悪い?
「ごめん。ちょっと独りになりたい。」
やっぱりいつもの紘貴じゃない。変だ。
「また後でね。」
紘貴は更に店の奥へと入っていった。
どうしたんだろう…?紘貴がわかんなくなった。
相変わらず独り散策。大宮恵那はみんなで行こうと言ってくれたけど今日も遠慮した。
あれから大宮恵那は、こっそりお菓子をくれたり、こっそり話し掛けてくれるようになった。独りにさせないように気遣ってくれてるんだろう。だけど無理にみんなの輪に入れようとしないのは助かる。
オルゴールの店には、所狭しとオルゴールが並んでいた。触ったら壊れそうなくらい繊細なガラスの物やフランス人形のような物まである。お土産に買っていこう。
店の奥に進むと紘貴が独りでオルゴールを見ていた。今回は私から声を掛けてみるか。
「紘貴。」
「おぅ、瑞穂か。」
「お土産?」
「うん。どれにしようか迷ってんだ。」
「こんなにあるもんね。誰に買うの?お母さん?」
「いや…妹に。」
「へぇ~、妹いるんだ。」
「うん。」
…。なんか今日の紘貴は元気ないような。
「妹は何歳?」
「もうすぐ13かな。」
「じゃあ中1かぁ。」
1年生にも転校生が来たって事だな。全然気が付かなかった。
「紘貴の妹なら明るく元気なクラスのムードメーカーって感じ?」
「さぁ?どうだろうね。…もういいよ、妹の話は。」
あれ?もしかして兄妹仲悪い?
「ごめん。ちょっと独りになりたい。」
やっぱりいつもの紘貴じゃない。変だ。
「また後でね。」
紘貴は更に店の奥へと入っていった。
どうしたんだろう…?紘貴がわかんなくなった。