ギブス

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‐翌日‐

‐昼休み‐


「神城ーっ　お客が来てるけど…」


…と、紗理奈や他のクラスメイトの女の子たちと話をしていた柚葉の耳に…

柚葉を呼ぶ男子生徒の声に、柚葉たちは一斉に、その方に視線を向けた…


『…っえ…っ』


柚葉は、その呼ばれた男子生徒のいる教室のドア近くまで行き、その男子生徒が言う…人物に会った…


…が…


その、目の前の人物は…、会ったコトがないはずの…男子生徒だった…

…が、何処となく…誰かに似ている…と、言うコトは分かった…が、


『…っあ…あの、神城ですけど…
ひ、人違い…じゃなぃですか…っ』
【…全然…

知らない人だ…


でも…、何となく…見覚えはあるよぅな…、ないよぅな…

気はするけど…っ】


その、目の前の…端正な顔立ちに、少し茶色がかった髪をした…、いわゆるイケメンタイプの美少年だった…

…が、そんなコトより…、柚葉が動揺しているのは、目の前の人物が諒に似ているからだった…