ギブス
教室を出た…2人…


『…っあ…、あの…降ろしてくださぃ…っ
保健室なら…、1人で行けますから…っ』


…と、諒の腕から…逃れよぅとしている柚葉…

諒と、視線を合わせるコトなど、出来ない…


「…ムリするな…っ」


そぅ…、耳元に届いた諒の声に…、逃れよぅとして…力を入れていたのを止めた…


「…眠れてなぃんだろ…っ
少し…休め…」


その、諒の言葉に…

一瞬にして…、涙が溢れそぅになる…


『……っ』
【…どぅ…して…っ

分かったんだろ…っ


あたしが…、アレから…眠れてなぃ…って…っ】


諒は、柚葉の顔を自分の首筋に向けさせ…


「…俺のせぃなら…、責めてくれればいぃ…」


諒の、その言葉に…首を左右に振った柚葉…


『……っ』
【…やっぱり…

…好き…っ】
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