ギブス
柚葉は、諒の首筋にしがみつき…

諒の耳元に…


『…先生、やっぱり…
好きです…。
あたし…、先生に血を吸われるのなら…
ソレで…、例え…死んだとしても…
先生の中で…、生きられるのなら…
ソレでも…いぃ…
だから…、お願い…っ』


そぅ…、泣きながら…言った柚葉の言葉に…


「…ごめん…、」


無表情に近い表情…、

無表情に近い声で…、そぅ言った諒…


その、言葉に…余計、涙が溢れた…


『…先生…、ソレでも…好きでいるコトだけなら…
いぃですよね…っ』


「……」


柚葉の、その言葉に…無反応に近い諒…


その、答えのない応え…に、余計、哀しくなった…
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