ギブス
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‐社会科準備室‐


「…諒、いるっ」


…と、その…‐社会科準備室‐…の、ドアを開けるなり…言った声に…

諒は、その声がした方に視線を向けた…


「…奏…、て…学校で呼び捨てにするなって、さっきも…」


…と、頬をひきつらせながら言った諒の言葉を無視して…、その部屋に入って来た奏…


「俺、柚葉ちゃんとは、まだ…ナニもなぃから…っ」


…と、相変わらず…人のハナシを聞き入れる様子もなく、突然、そぅ言い出した奏に…

諒は、半ば呆れた…が、とりあえず、言い訳ぐらぃ聞いてやろぅ…と、思った…


「…で…、何かハナシがあって来たんだろっ」


「あ、あのさ…
確かに…キスはしたけど…
事故みたぃなモンでさ…っ」


…と、言い訳をして誤魔化そうとしている奏に吹き出しそぅになるのを、こらえるのがやっとだった…


相変わらず…と、云うか…年も6つも離れているせぃか…奏の面倒は諒が見ていたよぅなモノだった…

そのせぃか、奏は諒には逆らうコトは、ほとんどなぃ…


…が…


「兄貴が…、あの子に本気になるのも分かる気がする…」


…と、急に言い出した奏に、諒は驚きを隠せなかった…
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