ギブス
今まで…、何でも話が出来た…兄の裕隆が、1番遠い他人のよぅに…感じられた…

何故…、自分でも…そぅ思ったのか分からなかった…が、ただ漠然と、そぅ思った…


『……っ』
【…お兄ちゃん…

冗談だょね…っ


だって、美人で頭もいぃ…美咲さんと付き合っているのに…


あたしがあんまり…

先生のコトばかり、言うから…

からかったんだ…、きっと…

きっと…そぅだょ…っ】


…と、柚葉は、自分にそぅ…言い聞かせていた…


ソレ以上に…


柚葉の中には…、諒の存在がくすぶり続け…大きくなっていく…



『……っ』
【…先生の授業中に、倒れ…抱き上げられ…保健室まで行く時間が…、永遠に続けばいぃ…と想った…


どぅして…、カラダの関係にばかり固執していたのかな…っ

そんなのより…、もっと大事なコトだって、あるはずなのに…っ

不思議で…ならなぃ…


側にいてさぇくれれば…、何も…望まないはずだったのに…

先生が…側にいてさぇくれれば…


ソレだけで、十分なのに…っ】
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