ギブス
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‐土曜日‐


『…っぅわぁ〜…っ
可愛いお店がいっぱいっ』


…と、その週末…約束のショッピングモールを訪れた2人…

歓喜の声を上げた柚葉に、すぐ側でその様子を見ていた諒は、笑いをこらえながら…


「…全く…、単純だよねっ
…柚葉は…っ」


そぅ…、笑い掛ける…諒の笑顔に…

柚葉は、頬を赤らめながら…言葉を失った…


「どぅした…っ」


聞き返した諒に、柚葉は…慌てて首を左右に振った…


『……///』
【…いつもの…

スーツ姿も、カッコいぃけど…っ


普段着の、ラフなカッコも…


あぁ、もぅ…抱きつきたくなる位…、カッコいぃよぅ〜…っ


先生が、あたしの彼氏だって…、言って周りたぃぐらぃだよ〜…っ】


その時、ふ…っと、思い出した場面…


柚葉は、身長差約25㌢程ある諒を見上げながら…


『先生、ありがとぅ…』


その、唐突…とも、取れる柚葉の言葉に、聞き返した諒…


「…って…。ナニが…っ」


柚葉は、諒の腕に、自分の手を絡ませながら…


『…お母さんに…話してくれて…』


そぅ…、小さく言った…

柚葉の言葉に…


「…あぁ…、そんなコトか…っ」


…と、緩やかに笑い掛けた諒の笑顔に…

そぅ、笑い掛けられる度に…心が満たされていくよぅな感覚がした…
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