ギブス
「ふぅ〜…ん」


…と、わざと素っ気ないよぅな態度を取った諒…



『……っ』


柚葉は、ふ…っと、ため息をついた…


視線の先…


『……っ』
【…“大切な人”…は…


あたしにとっては…


先生だけだ…っ】



その、視線に気がついた諒は…、柚葉の方を向き…


「…柚葉、どぅかしたっ」


その、諒の問い掛けに柚葉は、慌てて首を左右に振りながら…


『…あ、うんん…
あたし、ストラップの方…見てくるから…』


…と、幾つか並べられているストラップの方へ行く柚葉…



『う〜ん、まぁ…買えないコトもなぃ…』


…と、手に取った2つのストラップを、交互に見つめる…


『……っ』
【コレなら…

2つ合わせて… 5,000円以内だっ…

デザインも…似てるし…


先生と、お揃いで着けられる…


でも、先生の携帯…

ストラップなんて、ついてなかったんだょな…

いらなかったら…、迷惑だょね…っ】


そぅ、思いながら…買おうかどうしようか迷っていた柚葉…

その柚葉の左手を掴んだ人物…

柚葉は、すぐ様、その方に視線を奪われる…


『…っえ… 先生…っ』


その、手首に着けらた…先程のブレスレット…
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