ギブス
「欲しいんだろ…っ」


『…っえ… でも…』


よく、見ると…先程まで着けられていた値札も取られてあった…


「…プレゼント…っ」


そぅ…、笑い掛けた笑顔に…

涙が滲んだ…


胸が締め付けられ…、呼吸も思うよぅに出来ないぐらぃに…


「…柚葉…っ」


『…だって…、いきなりこんな…っ』
【あたしは…、いつも…

…何かを…して貰うばかりだ…っ



どぅして…

先生は、いつも…いつも…


あたしの欲しい言葉を…

知っているんだろ…っ



どぅして…

いつの間にか…

心の中に、滑り込んで来るんだろ…っ】



「…柚葉…っ」


…と、反応が薄い柚葉の顔を覗き込みながら聞いた諒…


『……っ』


心配気に…、覗き込んだ諒に、柚葉は首を左右に振り…


『…うれし…
どぅして…、先生は…あたしのコト、分かっちゃうのかな…っ』


そぅ、照れくさそうに言った柚葉の言葉に、吹き出しそぅになるのをこらえながら…


「…君は、単純だからね…」
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