ギブス
『…せんせ…っ』


心の中に…、押し寄せるよぅな…

不安…



シンプルな…、余りモノが置かれていない部屋の…、周りを見渡しても…

何の…気配も、感じられない…


『……っ』


言いようのなぃ…不安に支配される…


最悪な事態が…、脳裏を駆け巡り…

柚葉の瞳に、涙の粒が浮かぶ…



『…先生…っ』



泣きながら…、そぅ…叫んだ…

その、次の瞬間…


「…柚葉…っ」


そぅ…、その自分の名を呼ぶ…愛しい人の声に…

その、声がした方に視線を向けた…


『…先…生…っ』


そぅ…、声になるか…、ならないかの声…


涙の粒が次々…と、溢れ出し…頬に伝い落ちる…



その、柚葉の表情に…、諒の鼓動が…一瞬、止まりそぅになる程の衝撃を受けた…



「…柚…っ」



その…、次の瞬間…
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