ギブス
『……っ』


柚葉は、頬に伝い落ちる涙を拭いながら…諒の顔をジッと見つめながら…


『…ホントに…っ?』


その、柚葉の問いに…頷き返しながら…


「…当たり前でしょ…っ」


諒の、その笑顔に…ようやく柚葉の表情も和らいだ…


その、自分だけを見つめ…、信じ続ける…眼差し…


その…‐光‐…のよぅな眼差しを裏切るコトがなぃように…

そっと、口づけを落とした…



『…先生…、…大好き…っ』

そぅ、その…呪文のよぅな言葉を何度も、耳元で繰り返し…口づけを交わした…



微かな…異変に、気づくよぅな余裕は微塵もなかった…
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