ギブス
「…その、いま…隠したモノを見せなさい…っ!」


急に…、声を荒げた諒…


苛立ちを見せながら…、教室の後ろの席の…先程、携帯をいじっていた男子生徒まで歩み寄る…


「…っす…、すぃません…っ」


諒の迫力に圧されながら…携帯を差し出した男子生徒…


「……っ」


その携帯の画面に諒は、そのメールの内容に…微かに吹き出し…

その携帯を、生徒に突き返した…


「…こんな子ども染みだマネしか出来ないのか…っ」


「…っえ…っ?」


諒の言葉に、聞き返した男子生徒に…

諒は、下等なモノでも見るよぅな目で…


「この送られて来たメールを読み…その会とやらに参加するつもりだったヤツ…立て…っ」


その…声に…、ワケが分からない女子生徒たちは、周りを見渡す…

…が、その諒の声に…すごすごと腰を上げた男子生徒たちが5・6人ほどいた…



その、男子生徒たちを目の当たりにし…、急に笑い声を上げた諒…


「…《神城 柚葉をレイプする会》…なんて、こんなメール回す必要ないだろっ
こんな馬鹿げたマネ…、する余裕あったら、追試にならない方法でも考えるんだな…っ」



その、諒の言葉に、一同騒然となる…


『…っえ…っ』
【…ッレ…レイプ…っ


…そんなコト…っ】


そして、クラス中…騒然としている中…


「特別に課題をやる…ツタンカーメンについて調べて来いっ 30P、明日までっ」
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