ギブス
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その、ほぼ同時刻…


‐昼休み‐


奏は、柚葉の兄・神城 裕隆のいる3年の教室まで来ていた…


「…何か…っ」


…と、いつもと変わらないよぅな…表情をして見せた裕隆…


「……っ」


ソレが、仮面なのか…何なのか…、見当もつかない…


…が…


「…アンタさ…
柚葉ちゃんに振られたから…って…
随分と…汚い真似するんだね…」


そぅ…、冷ややかな表情を向けながら…、微かに怜悧な声で言った…


その、奏の言葉に…、微かに表情を歪ませた裕隆…


「…何のコトだよ…っ」


…と、微かに声を荒げた裕隆…


その…、裕隆の反応に…今度は、奏の方が動揺を隠しきれなかった…


「…あ、アンタが…あの日、柚葉ちゃんを襲おうとした日…
ソレを撮った写真を…
今朝、柚葉ちゃんのクラスの黒板に貼り出しただろぅ…っ」


その、奏の言葉に…、瞬時に反応を示した裕隆…



「……っ」
〔…あの時の写真…っ


あの写真は…っ〕
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