ギブス
『だって…、絶対…先生だって、思ってたもん…』


そぅ…、笑いかけながら言った柚葉の言葉に、返す言葉を失った諒…


微かなため息をつき…

柚葉の頭を軽く小突く…


「でも…、何かあってからじゃ遅いから…
今度からは、チェーンを掛けたまま…確認してくれよ…」


そぅ言った…諒の言葉に…、先程までの威勢は何処に行ったのか…力なくうなだれた柚葉…


『…はぃ…、…ごめんなさぃ…』
【…呆れられた…っ


そぅだよね…っ

いつも…、言われていたコトだし…っ】


その、今にも…泣き出しそぅにしている柚葉に…再び、ため息を漏らした諒は…

柚葉の頭を撫でながら…


「…柚…っ。別に怒ってるワケじゃないんだから…
この辺りも…、割と物騒だから…気をつけて…欲しいだけなんだよ…」


そぅ…、頭を撫でながら言った諒に視線を上げた…

恐る恐る…見上げた視線の先の諒は、柚葉に笑いかけてくれていた…
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