ギブス
「…柚葉…っ」


そぅ…、微かに…呟くかのよぅに…、口にされた名に…


柚葉の胸の刻印が…疼いた…

まるで…、諒のその瞳に呼応するかのよぅに…



そして…、ようやく…先程まで、口にするかどうするか…

迷っていた言葉を…、



「…俺が…、殺したかもしれなぃ…」



『……っ』
【…っえ……っ】



「俺が…、昨夜…お前が寝静まったアトに…
どうしよぅもなく…喉が渇いて…
…が、朝方には…、その渇きが失せていたから…
多分…っ」



『……っ』
【…そんなコト…っ】
< 247 / 362 >

この作品をシェア

pagetop