ギブス
恐怖心で…、震えだした両肩を抱き締めた…


そして…


右胸の、鎖骨の上辺りに触れた…


『……っ』
【…あの日…


あたしが幼い日に逢った…

あの人と、逢った時に…

いつの間にか、ついたアザ…



先生、このコトを知っていた…】


その時に…、思い浮かんだ…

月明かりの下…の、少年の顔…


『………』


少しずつ…、高鳴って来る…胸の鼓動…



そして、今日の放課後…

誰もいない…、教室で…

諒に、胸元や首筋・頬をキスされた…



『…///っ』


その、頬に触れた柚葉…


そして…、少しずつ…紅潮していく頬…
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