ギブス
…と、その時…


「あの…っ
ちょっと…神城 柚葉さん…っ」


そぅ、自分の名前…を、呼び止められるまで気がつかなかった…


『……っ』


柚葉は、その声が聞こえた方を…ようやく振り返った…


目の前には、スーツ姿の25才前後の青年がいた…


『……っ』


…が、その青年の面影に…、見覚えがあるよぅな…なぃよぅな…感じがした…


『……』
【…誰…だろっ

でも…、何処かで…っ】


「突然、すぃません…
先日、この学校の櫻井先生のご自宅に伺った…〇〇警察署の松本と言います…」


『…刑事さん…っ』


刑事が、自分に…何の用があるのだろぅ…と、思った瞬間…

脳裏に、昨日の…色素を欠いた表情をした諒のコトが思い浮かんだ…
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