ギブス
「…神城…さん…っ
何か…、顔色が…っ。
すいません…、思い出したくなぃ…って、言うのは…分かっているんですが…っ」


…と、今にも…倒れそぅな…柚葉の腕を支えよぅ…と、手を伸ばした祐也…


『…ィヤ…っ』


触れられそぅ…に、なった瞬間に…、祐也の手を振り払った柚葉…


「……っ」

『…っあ…』


振り払った…、その次の瞬間…に、我に返った柚葉…


『っご…、ごめんなさい…っ
でも…、あの時のコトは…覚えてなぃんです…。ホントに…』
【…っヤ…、ヤダ…

声…、震えて…


指先も…っ】


今にも…、泣き出しそぅな表情をしながら…、そぅ、言った柚葉…

その柚葉に、祐也は…ため息混じりに…


「…分かりました…
確かに…、6年前の調書でも…そぅ記載されていましたね…」
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