ギブス
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「……っ」


書斎のある部屋から…柚葉を残し、出て来た諒…

深いため息をついた…


「……っ」
〔何を…

…やっているんだ…っ


あの子の…、柚葉の血など…

…吸い取るコトなど…出来ないのに…〕


諒は、そのまま…ダイニング・ルームへと向かい、その部屋のドアを開けた…

テーブルに置いたままになっていた…朝食があった…

体調が悪い…柚葉の為に用意したモノだったが…、手をつけずに、そのままだった…


「……っ」
〔何を…、やってるんだ…っ


このまま…、別れてしまった方が…

柚葉の幸せの為…なはずなのに…


あの子の…、側に居続ければ…自分の命が蝕まれてしまぅ…と、言うのに…っ


ソレでも…っ〕


その瞬間…に、脳裏に浮かんだ…少女…


「……っ」
〔…殺せる…はずがない…っ〕
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