ギブス
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柚葉が、そのダイニング・ルームに入った時…

既に、諒の姿は…何処にもなかった…


『……っ』


代わりに、その部屋のテーブルの上には…白いケーキの箱と…この家の鍵が置いてあった…


その、家の鍵を見た瞬間…に、急に…胸の鼓動が速さを増した…

妙な…、違和感を感じた…

既に、合い鍵を持っているはず…の、神城 柚葉に…わざわざ家の鍵を置いていくだろうか…

イヤな予感…が、脳裏を駆け巡った…


そして、その白いケーキの箱の下に…小さなメモ用紙に、走り書きで…


‐さよなら、柚葉
もぅ、逢うコトもなぃだろうが…幸せに…‐


…と…書かれてあった…
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