ギブス
数ヶ月前…の、7月…

夏休みに入る直前…


6年振り…に、初恋の人に逢った…



その瞳…に、捕らえられるよぅに…恋に落ち、一緒に生活をした…



『……』
【あたしは、あの後…

本当に…毎日、泣いて暮らした…

あのまま、学校になど…行けるはずもなく…夏休みに入り…

夏休みに入っても…先生のマンションで、泣いて暮らした…

涙も…、枯れはててしまぅ程に…



見兼ねた…お母さんや奏さん・お兄ちゃんの進めで…一旦、お母さんやお兄ちゃんのいる家に戻った…

先生が、突然…いなくなった理由を言わずにいた…あたしを今までと同じよぅに…お母さんは受け入れてくれたけど…

お兄ちゃんとは、以前のよぅには戻れなかった…あのコトは、謝ってくれたけど…やはり、気持ちとしては、ムリだった…


お兄ちゃんは、この春、大学に進学し、隣町のアパートを借り…生活を始めている…

恋人の美咲さんと同じ大学に…



あのマンションは、元々…先生の両親の所有物で…

あの部屋は、そのまま…

あたしも、時々…掃除に行ったり…


先生を思い出すのに…泊まりに行ってる…



あの…、温もり…を思い出すだけで、胸が切なくなって…苦しくて…

抱き締めていてくれなぃと…崩れ落ちそぅなのに…


やっぱり…、まだ…好きで…

忘れられずにいる…



大好きで…、大切な人…



…忘れられるはずがなぃ…】
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