ギブス
『…リング…っ?』
【…っえ…っ?!

…って、何で…っ?

あたしのポケットに…っ?

落とし物…っ?!】


そして、次に思い浮かんだコトが…


『…っあ…、もしかしたら…っ』
【…奏さん…かなっ?!


もぅ、あたし…、付き合う…って、返事してないのに…っ。



どうしよ…、何か…返事してないのに、こういうのはちょっとな…っ


明日、返そう…】


今日、この日…放課後から…諒や奏の母親である響子に会い、響子と食事し…家の近くまで奏に送って貰った…

リングを…、柚葉の制服のポケットに忍ばせるよぅな人物は、奏しか思い当たらなかった…


『……っ』


柚葉は、すぐ様…そのリングを制服のポケットに押し込んだ…

途端に…、大きなため息が口元から漏れた…


『……』
【…ヤだ…っ

奏さんって、こんなコトする人なのっ?!


‐付き合って‐…って、言うのも…本気かどぅか分からない…

突然、あんなコトする人…っ!】


その、瞬間に…

脳裏に浮かんだ…

先程、触れた唇…




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