ギブス
諒に、腕を引きずり込まれるまま…、諒の自宅マンションの部屋について行った柚葉…

暗がり…の、よぅな廊下で…足元をよろめきながら、側にいた諒にすがりつくよぅな形で歩いた…


諒が、奥の部屋のドアを開け、灯りも点いていなぃ…暗がりの部屋のフローリングの床に投げ出されたよぅに、倒れ込んだ…


『…っつ…っ』


…と、苦痛の表情を滲ませながら…、その床から、ゆっくりと身体を起こした柚葉…

すぐに、その部屋の灯りを点けた諒…


『……っ』


柚葉は、すぐ様、灯りを点けた諒の方を振り返った…


諒は、柚葉の視線に合うよぅに…床に片膝をつきながら…


「…柚葉…、話さなければならなぃコトがある…」


『……っ』
【…“話さなければならないコト”…っ】


諒の、その言葉を…繰り返した柚葉…


その、諒の眼差しが…、余りに真摯なモノだったから…

昼休みに捕らえられたコトなど…忘れさりそぅだった…
< 43 / 362 >

この作品をシェア

pagetop