ギブス
諒の、その耳元に…


『あたし…、先生のコト…好きだから…
…殺されても…、後悔しなぃ…っ』


「………」


柚葉の、背に…両手を回した諒…

その、柚葉の腕の…居心地の良さ…に、瞼を閉じた諒…


「…柚葉…っ」
〔…殺せるはずなどなぃ…


もぅ…、2度と…

あんな想いは……っ



ソレに…っ〕


すぐ…、近くにある柚葉の顔を見つめた諒…

瞼をキツく…閉じたまま、微かに震えている柚葉の表情に…


「…大丈夫だ…」


そぅ、言った諒の言葉に…瞼を開けた柚葉…


『……っ』


「…お前は…、殺さない…っ」


『…先生…っ
でも…、生き長らえられなぃ…って…っ』


その、柚葉の言葉に…諒は、微かに吹き出しそぅ…に、なっていた…

諒の、その反応に、首を傾げた柚葉…
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