ギブス
「今すぐ…、柚葉の血が欲しいワケじゃなぃ…
少しずつ…、柚葉の身体から貰う…」


諒の、その言葉に…ワケが分からず、首を傾げた柚葉…

その、柚葉の反応に…諒は、またしても…吹き出しながら…

柚葉の耳元に、何かを囁いた…


『っ///』


一瞬…に、して…耳まで赤くなってしまった柚葉…


「別に…、大したコトじゃないだろっ」


…と、笑いをこらえながら言った諒…


『だって…、』
【…まだ…、血の方がいぃよぅっ】


耳元まで…紅潮させた柚葉の身体を…フローリングの床に押し倒した諒…


「まずは…、柚葉を…俺好みの女に仕立てなぃとね…っ」


…と、妖しく笑いかけた…


『…先生の…好みの女…っ』
【…って、一体…

どんな人っ


…って、ナニをしょうと…っ】


…と、DVまがいなコトを想像してしまっている柚葉…

その、柚葉の思考が分かる…とでも言うかのよぅに…


「…て、殴ったりはしなぃから…
ただ…」


『…“ただ”…っ』


その、アトの言葉の変わり…に、唇を重ねて来た諒…

突然…の、キスに…柚葉は動揺が隠せない…


『…んん…っ』


唇を、割って入って来る…舌の感触…

先程、車の中で…諒にされた時に感じた嫌悪感とは違っていた…
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