ギブス
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シャワーを、浴び…バスタオル1枚だけを身体に巻き…

ベッド・ルームに入って来た柚葉…


薄暗い…、ベッドの側のヘッドライトしか点いていなぃ部屋の中…

ベッドに、腰を降ろしている諒に近付いた…


『…先生…、やっぱり…ちょっと、恥ずかしいょ…』


暗がりの中でも…、柚葉の頬が紅潮しているのが…分かった…


「…大丈夫だょ…、少し…見せてくれるだけで…
柚葉が、イヤなコトはしなぃから…」


そぅ…、緩やかに微笑んだ諒の表情に、柚葉の頬は尚いっそう赤らんだ…

胸の鼓動が…、伝わってしまぅのではないか…と、錯覚に陥る…


『……っ』
【…でも…、

やっぱり…、怖い…っ】


…と、柚葉の脳裏に…学校で、薬を染み込ませたハンカチで、柚葉の意識を失わせ…両手足を縛り、猿ぐつわまでした諒の姿がよぎる…


『……っ』
【…好きだけど…

あんなコトは…、もぅ…ヤだ…っ】


一瞬、思い出し…また、泣き出しそぅになった…



その時…

柚葉は、腕を掴まれ…、引き寄せられた…

諒は、抱き寄せた柚葉の胸元に顔をうずめながら…、両手を柚葉の細い身体の背中に回した…
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