ギブス
『…っえ…っ』


柚葉は、諒が…シャワーを浴びる前との要求が違うコトに、困惑していた…


『…っ先生…、あの…』
【…あたしの…ハダカを視たい…って、

…言っていたのに…っ】


戸惑っているかのよぅな…柚葉の問いかけに…、諒はそっ…と、柚葉の方に顔を上げ…


「柚葉が…、あんまり…泣きそうな顔をしてるから…
止めておいてあげる…
さっき…、無理やり連れて来ちゃって…たくさん、泣かせちゃってたしね…」


そぅ…、今にも…泣き出しそぅな顔をしていた柚葉の顔を見上げながら…諒は、言った…


『…先生…っ』


その、諒の言葉に…柚葉の胸が詰まった…

先程まで…の、恐怖心など…粉々に、微塵もなくなっていくかのよぅな…その言葉に…


柚葉の瞳から、再び…涙が溢れ出した…
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