ギブス
唇を…胸から離した諒は、柚葉に笑いかけながら…


「膝の上に…乗って…」


諒に、言われるまま…

諒の膝の上に、腰を降ろした柚葉…



諒の手は…、柚葉の両足の付け根の間に滑り込もう…と、していた…


『…ッヤ…っ…ヤダ…っ』


そぅ…、泣き出しそぅ…になりながら、諒の手を退かそう…とした柚葉…

その、柚葉の耳元に…


「…大丈夫…
いきなり…セックスなんてしなぃよ…
痛い思いをさせて…
柚葉を…、泣かせたくないから…
少しずつ…、慣らしていこぅね…」


そぅ…、耳元に聞こえた…優しく柔らかな声…

その声に…、恐怖心など失われそぅ…だった…


『………』


諒の言葉に、力なく…頷いた柚葉…

柚葉の、その反応に…笑顔を浮かべた諒…
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