ギブス
柚葉は、すぐ様…

自分の横を通り過ぎた諒の背中を振り返る…


『……っ』


そ…っと、自分の心臓の辺りに手を触れた…


先程、首筋にキスされた時よりも…、心臓の鼓動の速さを感じた…


あの…、先程の諒の…柚葉に向ける表情に…



『……っ』
【…あたしの…勘違いなんかじゃなぃ…

…先生も…、あたしのコトを好きでいてくれてる…


…だって…

さっき…、すごく…優しく笑いかけてくれたもん…



あの瞳が…、微笑んでくれたんだから…っ】


ソレ…と、同時に…


居ても立ってもいられなぃよぅな衝動にかられそぅになった…


『……っ』
【…今すぐ…

抱き締めて貰いたぃ…


もっと…キスをして貰いたぃ…


…あたし…、いつから…こんなイヤらしい子になっちゃったの…っ】
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