ギブス
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‐放課後‐

‐生徒会室‐


「…神城くん…」


…と、頭の上で…何回か呼ばれた…その声に…

やっと、我に返った裕隆…


「…っあ…っ」


すぐ目の前で、自分のカオを覗き込む少女の…端正な顔立ちに微かに香る香りに、一瞬、動揺した…


「も、会議…終わってるけど…っ」


そぅ、言った…その少女・大野 美咲-オオノ ミサキ-の声に…

裕隆は、動揺を隠しながら…視線を反らした…


「あ、大野…ごめん…」


その、裕隆の態度に…

美咲は、ため息をつきながら…


「心…ここにあらず…っ」


美咲の、その言葉に…裕隆は、苦笑いを浮かべながら…


「…そんなコト、なぃよ…」


そぅ、笑顔を作った…

目の前の美咲は、また…深いため息をついた…

その、美咲のため息に…


「…大野…っ どぅかした…っ
何か…、元気なくなぃ…っ」


その、裕隆の言葉に…美咲は、戸惑いを見せながら…

何回か…、呼吸を整え…


「裕隆さ…、付き合わない…っ
あたし達…」


微かに…、俯きながら…言った美咲…

耳元まで…紅潮しているのが分かった…


「……っ」


その言葉に…、驚いた…
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