ギブス
その次…の、瞬間に…

脳裏に浮かんだ少女…

春の…、暖かな温もりを…その内に秘めたよぅな…

たった一人の…妹…ー



「…いぃよ…、付き合おう…」
〔…忘れよぅ…

柚葉は…、…妹なんだから…っ〕


裕隆の、その言葉に…動揺を隠せない美咲…

座っていた椅子から、腰を上げた裕隆は…、美咲の両腕を掴み…その唇に、そっとキスをした…


唇が、離れた瞬間に…、互いの視線がぶつかり合い…、ほぼ同時に吹き出した…


そして…、どちらかともなく…再び、口づけを交わした…
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