ギブス
「…って、お前のこの前の定期テストの結果を見たら…
ノンキにデートなんかしていられるかっ
クラスで下から5番目って…」


…と、目の前の男・櫻井 諒に、微笑まれながら言われ…柚葉は、返す言葉を失った…


『…だって…
ウチのクラス…、一応…特進クラスで…っ』
【…毎日②…

学校で…、内緒のデートしてたんだもん…


先生にだって、責任あるじゃん…っ】


肩の力を落としながら…、テーブルの上に広げられた問題集に視線を泳がせている柚葉…


「まぁ…、柚葉が勉強に集中出来なかったのは…
俺の責任でもあるしね…」


そぅ…、言った…その声に…

柚葉は、再び…諒に視線を戻した…


「…ごめんな…」


…と、余りに素直に謝っている諒に…

柚葉の機嫌も和らいでいく…

自然に…、笑顔も溢れ出す…


「問題、終わったら…キスしてあげる…」


『……///』


諒の言葉に…、一瞬にして…耳元まで紅潮させた柚葉…

その柚葉の反応に、諒は吹き出し…
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