シロネコノート改
「与えれば与えられる」と聞くと、

「じゃあ、あれかよ? 見返りが欲しい
 から与えるのかよ、それも結局、自分
 が得したいから与えるんであって、
 エゴじゃないか?」

と思えて、なんかイヤな気になります
よね。

でもまあ、はじめはちょっと偽善的に
思えても、「見返りが欲しくて与えて
みる」でいいし、少なくとも「奪う」
よりは遥かにマシなんですが、

他人に言葉とか物とか、ボランティア的
手伝いを与えることをある程度やって
みて、

「あ、これは気持ちいいな。いちいち
 感謝の言葉とか、物とかお金とか
 返ってこなくても、この気分良いだけ
 でもけっこういいかも」

と思えてくると、だんだん「習慣」に
なってきて、「これやってやったのに、
これもらえなかった」とか、あんまり
考えなくなります。

(自己満足と独善と傲慢さに注意!)

ただし、その「与える」というのも、
誰にも彼にもとか、何でも無理をして
与える、とまでは、僕は考えていま
せんけどね。

そういうのは長続きしませんから。


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