ギャップ的恋愛論




−−-……





とまあこんなわけで、ラブホに一緒に行ってくれる人をナンパで引っ掛けて、あたしは今ここに居るんだけど……







ど、ど、どうしよう!?!






まさか写メだけ撮って、『はい、さよなら〜』はこの男に通用しないよね???







「俺が勝手に決めていい?
あ、あそこにしよ?」





完全にビビってるあたしにそう言うなり、男は1軒のド派手なラブホを指差した。







クラ〜〜







チカチカしてるネオンに立ちくらみがする。






………ダメ…!






やっぱり無理っ!!







しっかり握られた手を振りほどこうとした時、






真横にある別のラブホから、ひと組のカップルが出てきて、あたしの視線はつられるように、そっちへと勝手に流れていた。







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