ギャップ的恋愛論
「はい、大当り〜♪」
そんなあたしの頭を、小気味よく撫でる朋歌。
マジで?
いや、偶然だって…!
もちろんあたしはまだ信じてない。
ってか、信じたくない。
でも、視線の先ではケータイを閉じた神木が手招きしてて。
「じゃあね!頑張ってコクんなさいよ…」
そう囁いて、朋歌はあたしの背中を押すと、長い髪を揺らしながら身を翻した。
「いや、ちょっ、待って…!」
慌てて振り向いたあたしが見たものは、すでに背中を向けて歩いて行く朋歌の姿で。
そ、そんなぁぁぁ!!
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