ギャップ的恋愛論





足を組んでその上に頬杖ついて。






濡れた茶色い髪からは雫をしたたらせて。






どこか遠くを見ている怜二の横顔。






神木の時は、近づくなって思ったけど、今は凄く触れてみたいって思ってる。






あたしって、結構変態かもしんない……






ドキドキしてるのを悟られないように、テーブルに無造作に置かれた眼鏡を手に取って、わざとからかうようにそれを怜二の視線の先にちらつかせた。






「こんな手の込んだ変装までして…
それもなんとなく、なの…?」






`
< 121 / 395 >

この作品をシェア

pagetop