ギャップ的恋愛論
足を組んでその上に頬杖ついて。
濡れた茶色い髪からは雫をしたたらせて。
どこか遠くを見ている怜二の横顔。
神木の時は、近づくなって思ったけど、今は凄く触れてみたいって思ってる。
あたしって、結構変態かもしんない……
ドキドキしてるのを悟られないように、テーブルに無造作に置かれた眼鏡を手に取って、わざとからかうようにそれを怜二の視線の先にちらつかせた。
「こんな手の込んだ変装までして…
それもなんとなく、なの…?」
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