ギャップ的恋愛論
その瞬間、ぞっとした。
こんな強引な男に着いて行ったら、間違いなくヤラれてしまう!
嫌だって言ったって、絶対許してくれるわけないっ!
ヤバイ、マジで逃げなきゃ…!
危険信号があたしの頭の中で点滅し始めていた。
「離してっ!じゃないと、大声出すから!」
「乙葉ちゃん、あんまり男をナメるなよ?」
興奮するあたしとは対照的に、冷静な顔で話す男が、ニヤリと口角を上げた。
次の瞬間−−-…
あたしの体は10センチ近く宙を浮いていた。
あたしの脇に差し込まれた男の腕が、軽々とあたしの体を持ち上げていたから。
怖いっ!!!
誰か助けてっ!!!!!
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