ギャップ的恋愛論
肩ではあはあ息をつきながらあたしが上半身を起こすと、不意打ちをくらって体をベッドに横たえる怜二が目に入った。
でもそんな姿もさまになる怜二。
なんか、めちゃくちゃムカつく!!
しかもまだ余裕で笑ってるし。
「あたし、帰るっ!」
こんな男にコクるなんて、絶対ヤだっ!
「待てよ」
ベッドからはい出るあたしの肩を、怜二の大きな手が掴む。
そんな言葉に2度と騙されるかっ!
あたしはこれでもかってくらい冷たい視線を怜二に向けた。
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