ギャップ的恋愛論
あたしの肩を解放した手で、今度は背中を押してくる怜二。
「また明日な?呉林さん…」
そう言って、少しだけ振り向いたあたしにひらひらと手を振ってみせる。
あたしは部屋を飛び出して、そのまま玄関に直行した。
サンサンと降り注ぐ太陽の光に目が眩む。
眩しい……
眩し過ぎて涙が滲む。
“冗談だよ”
言われなくったってわかってるし!
でも……
なんか……
凄くショックなのはなんでだろう?
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