ギャップ的恋愛論





「はい、乙女な乙葉ちゃんの出来上がり〜♪」






その声にはっとして顔を上げると、肩辺りまでバッサリ切られた自分の姿があって驚いた。






い、いつの間に!?
ってか、思いっきり寝てたし!!






同じようにソファーで寝てた朋歌も、寝ぼけ顔で寄って来る。






「……ん?んん…
いいんじゃない?さすがお姉…。腕上げたんじゃない?」






「寝てたくせに偉そうに言うな」






優歌さんはまだ眠そうに目を擦ってる朋歌にチョップすると、腰を屈めてあたしを覗き込でくる。






「今日は家に泊まりなんだよね?
母さん夜勤だし、3人でご飯食べに行かない?」






「はい!もちろん、喜んで」






自分もチョップされるのかと一瞬身構えてしまったあたしは、へらっと笑ってみせながら、こっそり安堵のため息を漏らした。






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